中国人民大学経済学院との交流事業(異文化交流)に関する報告

公開日 2015年11月11日

 中国人民大学経済学院と島根大学は、2005年に交流協定を締結し、2009年から学生交流を開始し、毎年交互に学生を派遣し合っています。今年度は、2015年9月10日から9月16日にかけて中国人民大学から教員2名、学生4名の計6名を島根大学に迎え、国際交流プログラムを実施しました。ちなみに昨年は島根大学から4名の学生を北京の中国人民大学に受け入れてもらいました。毎年交互に受け入れ・派遣を繰り返し、すでに7回目の実施になります。

 本プログラムは主に、1)日中学生討論会の実施:日中双方の学生が自国の農村事情について事前調査し、その成果をプレゼン・討論する、2)日中共同での現地調査を実施する、という2本立ての内容で行っています。

 今年度は、農村における人材育成や教育を共通テーマに日中双方の農村事情を報告・討議しあい、その討議を踏まえて島根県海士町で現地調査を合同で実施しました。

 日中合同の現地調査は、島根県隠岐の島・海士町に、2泊3日の日程で実施しました。海士町は、2300人の島ですが、近年の取り組みの中でU/Iターン者が700名という驚くべき成果を上げ、地域再生の先進地として全国的にも有名です。とくに島にある高校の魅力化プロジェクトの内容や町長の講話から、地域と共同して教育を充実させ、独自の価値観と幸福感を追求していくことの意義を調査しました。

 学生たちにとっては、夜釣りや、日本側の学生はカタコトでしたが、民宿で夜通し交流したことが何より印象深かったようです。日中間の問題で「反日感情があるのではないか」といった心配もしていた学生もいたようですが、交流の中でこうした懸念は完全に払拭され、むしろそう思っていたことが恥ずかしいとの感想を寄せてくれています。

 来年は、日本から北京を訪れる番です。教員・学生とも再会を楽しみにして、訪問団を見送りました。

 

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