学部長便り2010年6月号

学部長便り2010年6月号

2012年9月3日

 「学部長、野鳥に遭遇する」の巻

 
私は上を向きながら歩くことが多いのです。高い所にとまっている鳥を見るためです。島根大学の近辺には、実に多くの野鳥がいるのですが、これが季節によって見かける鳥の顔ぶれも変化するので、1年中目をこらしておかなければいけないのです。

たとえば、私の家の近所の畑では、しばしば「キジ」を見かけます。立派なオスのキジです。昨年、道を歩いていたら頭上すれすれをキジが飛んでいったので驚いたことがありました。キジは見かけは立派なのですが、飛ぶ姿はジタバタしていてどことなく落ち着きが無いことを発見しました。声も風邪をひいたニワトリのようでお世辞にも美しいとは言い難いのです。「キジも鳴かずば撃たれまい」と言いますが、私の近所のキジは毎朝うるさく鳴いております。また大学の近くを流れる朝酌川には珍鳥「カワセミ」が生息しています。青緑やオレンジの色鮮やかな鳥で、朝日の中を飛ぶ姿は、本当に宝石のように輝いています。

そしてついこの間のことです。大学正門前の某居酒屋で学生と飲んだ時のことです。深夜店から表に出たとたん、電線にとまっている大きな鳥を発見しました。酔眼にもそれと知られる「フクロウ」です。そいつは数秒後に音もなく飛び立った(フクロウは飛ぶ時羽音をたてないのです!)のですが、「今あそこにフクロウがいたぞ」と教えてやっても、学生たちは、酔っぱらいの幻覚だと言って信じないのです。しかし皆さん、松江にはたくさんんのフクロウがいるのですよ。私は何度も見たのです。ただいつも深夜なので、例外なく酔っぱらっていることは事実ですが。千鳥足でフクロウとは、ちょっといい感じではないでしょうか。

こんな風に書くと、私が野鳥愛好家のように思われてしまうかもしれません。実は私は鳥にはうといのです。鳥の名前もあまり分かりません。しかしあまりにもいろいろな鳥に遭遇するので、これはひとつ名前を覚えてやろうと鳥の図鑑を買いました。だが学生の顔と名前は比較的すぐ記憶できるのに、鳥はなかなか識別できないのです。昔、島根大学で鳥類学会があったのですが、その時、どこかの大学の先生が大学院生らしき学生たちを引き連れて島大バードウォッチングをしているのを見かけました。どうもたくさんの種類の鳥がいるようですよ。