学部長便り2010年7月号

公開日 2012年09月03日

「水の上の学部長」の巻

 
6月といえば、恒例の島根大学「学内レガッタ大会」が開催月です。知らない人のために教えてあげましょう。レガッタとは競漕用のボートのことで、大会に使用されるのは漕ぎ手4人と声をかけるコックス1人が乗り込むタイプの艇です。4人が息を合わせて全力で漕ぎ続けると相当のスピードが出ます。島根大学では、ボート部の学生が中心となって、誰でも参加できる学内レガッタ大会が毎年開催されますが、これは全国の大学でも珍しいことなのです。今年も6月20 日、松江市の中心を流れる大橋川で熱い戦いが繰り広げられました。

実は私は島根大学に赴任して以来、毎年レガッタに参加しております。日本東アジアの教員チームです。クルー名は「小町」。絶世の美女とされる小野小町にあやかったものです。今年は日本東アジア教室の4回生女子も参加しました。こちらは毎年「白縫」。江戸時代の物語に登場する女海賊の名前です。彼女たちは、チアガールのコスプレで参加しました。 「小町」はそんなことはしません。背中に「小町」の赤い文字を浮かび上がらせた伝統の黒いユニフォームです。

当日は朝から晴天にめぐまれ、サークルで出場するチーム、バイト仲間のチーム、ゼミで参加のチーム、島大OBのチーム、強豪と目されている職員チーム、多士済々、さまざまなチームが集結しました。ユーモア賞も用意されているので、着ぐるみやアニメのコスプレをした学生も大勢います。出番を待って川岸でわいわい騒ぐのも大会の醍醐味の1つです。しかし何と言っても、水の上をレガッタで疾走する、これに勝る楽しみはないでしょう。勝敗はともかく、さわやかな汗をかき、そしてビールをゴクリ。たまらないわけです。今年は残念ながら、午後から雷が鳴りだし、レースは途中終了となってしまいました。でもちゃんと夜は学生たちと飲み会をしましたよ。

これを読んでいるみなさんにお願いがあります。来年はぜひ学内レガッタに参加してください。めったに出来ない体験、しかも楽しい体験ができるのですよ。残念なことに参加チームが減ってきているのです。ボート部の学生も寂しがっています。だから、さあ来年は、わが「小町」チームと水の上で戦おうではありませんか。