学部長便り2010年9月号

学部長便り2010年9月号

2012年9月3日

「学部長、貸本屋を始める」の巻

 
8月8日のオープンキャンパスに来てくださった高校生の皆さん、保護者や高校教員の皆さん、まことにありがとうございました。また、当日お手伝いいただいた大学の教職員ならびに学生の皆さん、ご苦労様でした。暑い1日でしたが、本当に大勢の高校生に来ていただき、無事終えることができました。少しでも島根大学法文学部に興味を持っていただければいいなあと思っております。その数日前には、島根県隠岐島にある隠岐島前高校の生徒さんが2名法文学部を訪れてくれました。2人とも文学部系の学部志望とのことで、大学の文学部とはどのようなところかを説明した後、法文学部棟や図書館や大学生協を案内しました。離島の学年1クラスしかない小さな高校なので、受験勉強も大変だとのことでしたが、実際に見た大学の様子に大満足のようで、これからもがんばって勉強を続けたいとのことでした。

2人は本好きのようで、図書館の蔵書の量に驚いたり、大学生協にたくさん本が並んでいることに感激したりしておりましたが、その様子に私も「よきかな、よきかな」と嬉しくなってしまいました。書物を好きなことは、とても重要なことなのです。私は毎年夏休み前に「夏休みに読むおすすめ小説」というプリントを学生に配布しておりますが、今年は1歩進んで、新しい試みを始めました。4月の「学部長だより」で少し書きましたが、文庫本ばかり150冊ほど準備して、学生がいつでも借りられる学級文庫のようなものを作ったのです。名付けて「毒タケ文庫」。毒タケとは、うっかり食べると身体がしびれたり、笑いっぱなしになったりする毒きのこの事ですな。大学院生が1冊1冊ラミネートコーティングしてくれました。
「毒タケ文庫」の特徴は、無料で借りられる、備え付けのノートに名前を書くだけでよい、24時間いつでも借りられるというところにあります。つまり面倒くさくないのです。おかげさまで、6月初めにオープンして現在3ヶ月が経過しましたが、貸し出し冊数はのべ90冊。これは当初の予想を大きく上回る数であります。実は、せっかく文庫作っても、あんまり利用してくれないのだろうなと思っていたのです。しかしやってみるものです。利用者も2回生から大学院生まで幅広く、基本は私の属する日本東アジア教室の学生が対象なのですが、噂を聞きつけてよその教室の学生からも「貸してください」との申し出も出始めております。調子にのった私は、秋に数十冊追加する計画をたてております。
残暑とは言えないような猛暑の今年。涼しい部屋にこもって読書三昧というのはいかがでしょうか。「毒タケ文庫」を利用したいのならいつでも来なさい。「毒タケ文庫」は小説専門。しかし粒ぞろいの本が並べてありますよ。