学部長便り2016年11月号 入試の季節

公開日 2016年11月08日

 今月1日に気象庁から発表された天候まとめによると,「10月は日本の南海上で太平洋高気圧の勢力が強く,暖かい空気が流れ込みやすかったため,東・西日本,沖縄・奄美では気温がかなり高かった。特に西日本,沖縄・奄美では,月平均気温がそれぞれ平年差+2.0℃,+2.1℃となり,1946年の統計開始以来最も高かった」ということです。これも地球温暖化の影響かもしれませんが,自然界はバランス作用を持っているので,この暖かさを解消するかのように急に寒さが強まってきました。
 そんな中,先月29日の「3年次編入学入試」から入試のシーズンが始まりました。法文学部ではこれに続いて,今月末の「推薦入試」,「社会人入試」,「帰国生入試」,書類審査で行われる「私費外国人留学生入試」,1月の「大学入試センター試験」,2月の「一般入試前期日程試験」,3月の「一般入試後期日程試験」が予定されています。また,この他にすでに終了したものを含め,大学院の入学試験が3回行われます。
 言うまでもないことですが,入学試験は受験生,高校生にとって将来を左右する大きな関門です。したがって,問題の作成や採点は慎重の上にも慎重に行っていますが,それとともに,試験の公平性の担保,すなわち,すべての受験生が同じ条件で受験できるようにすることにも神経を使います。もちろん,教室の前と後ろといった違いはやむを得ないことですが,照明切れや机・椅子のがたつきは防ぐことができますので,会場設営やその後のチェックは念入りに行っています。また,試験当日の監督では受験生が落ち着いて受験できるように努めています。
 大学入試センター試験は地元の高校生が学校単位で受けに来るので,隣席は同級生といったことも多く,高校での模擬試験のような雰囲気で,緊張の中にもリラックスしています。しかし,その後の一般入試では,試験室はおろか試験会場全体でも知人がいないことが多く,硬い表情で受けている人が多く見られます。私も40数年前に初めて訪れた町の誰一人知る人のいない試験会場で,2日間受験した光景をこの季節になると思い出しています。受験生の皆さん,緊張に負けず普段の力を出されるよう祈っています。

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