学部長便り2017年5・6月合併号 象徴(シンボル)

公開日 2017年06月05日

 会社をはじめとする組織は自分の存在をアピールするためにいろいろな工夫をしています。ロゴマークや自動車のボンネットに付けられたエンブレムなどがその代表で,皆さんも色々な会社の様々なマークが思い浮かぶと思います。島根大学もロゴマークを決めています。ホームページや大学案内パンフレットなどに示されていますが,「総合大学として飛躍し,発展する島根大学を日本海の青色のUで,知性を愛し感性を育む学問の探求を茜色の扉と本で象徴した」デザインとなっています。
 大学を象徴するのはロゴマークだけではなく,地名や建物で代表されることもよくあります。「三田(ミタ)」といえば慶応大学ですし,「大隈講堂」と聞けば早稲田大学,「赤門」と聞けば東京大学を思い浮かべます。また,北海道大学のイチョウ並木,ポプラ並木も同大学を象徴するものでしょう。
 というわけで,島根大学の象徴は何だろうと探してみました。まずは単純に正門向かい側から校内を撮影してみました。先の北海道大学には負けますが,島根大学にも立派なイチョウの木がキャンパスメイン通りの両側に連なっています。それともう1つは正門です。
 余り変わり栄えのしない石の門柱2つですが,すぐ横に設置された説明でもお分かりのように,島根大学の前身である旧制松江高等学校の正門として1924(大正13)年に設置されたものです。残念ながら中央の扉部分はかなり昔に失われてしまいましたが,貴重な国民的財産として10年前に登録有形文化財の指定を受けました。今年初めに,正門付近での交通整理(歩車分離)のために石柱の外側に取り付けられていた小さな鉄の扉をはずすときも,文化庁に事前伺いを出したほど大切にされています。

 

                 島根大学ロゴマーク                  大学正門とイチョウ並木

                 島根大学ロゴマーク                                   大学正門とイチョウ並木

 

島根大学正門の石柱  正門の説明

             島根大学正門の石柱                                             正門の説明

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