「異文化交流I」山東大学訪問レポート

2012年11月2日

江渕 武彦(法文学部教授)

2012911日から15日まで、中国山東省済南市・山東大学法学院にて、集中講義・異文化交流Iを実施しました。この科目の受講生は、女子2名・男子3名。渡航者は、受講生のほか、引率教員1名(江渕)と山東大学からの大学院留学生(サポーター)1名です。黄河文明の中心として古くから栄えた済南市は、人口680万を超える商工業都市で、湧水で有名です。市内に、こんこんと清水が湧く趵突泉公園があります。受講生たちは、その美しさに見とれていました。

 

仝 清州(山東大学からの大学院留学生)

夏休みの五日間、皆さんのサポーターとして、今回の訪中旅行に同道させてもらいました。私は交換留学生として島根大学で1年間の予定で勉強しています、来日は、今年(2012年)の4月です。もう日本での生活に慣れましたが、中国との生活は違うところがたくさんあります。特に、今度の訪中が終わって日本に戻り、その違いを強く意識しています。

たとえば、日本の人びとは、よく冷たい水を飲みますが、中国では暖かいお茶などを好み、冷水を飲むことはあまりありません。ビールでさえ冷やさずに飲むこともあります。私も同様に冷水が苦手で、お茶が無い時は白湯を飲みます。また、日本食は薄味で、甘味の献立も見られます。今回の旅行で曲阜を見学したあと、現地の食堂で食事をしましたが、中国料理に目がない江渕先生は別として、学生の皆さんは、強い香辛料を用いた濃い味付けの山東料理に慣れないようすでした。この土地で育った私には、ちょうど良い味加減です。

 しばらく日本で生活して、歩行者優先の日本の交通事情にすっかり慣れていた私は、久しぶりに中国に帰ったら緊張し、気を引き締めて「中国状態」となりました。中国の交通事情はきびしいので、初めて訪中する人は、安全に十分気を付けてください。

 中国と日本は、違いがたくさんありますが、共通点もあります。ただ、商店店員の接客マナーや、汚職の少ない公務員の姿勢、食品の安全など、現代中国が日本から学ぶことはたくさんあります。でも、中国にもよい点はあります。今後、中国はもっとよくなると、私は信じています。

 

小川達也(法経学科3回生)

私が、今回の訪中で心に残っていることは山東大学の学生の方たちとの交流会です。交流した学生の方たちは大学で日本語を専攻されていて日本に対しての関心も高く、会話も盛り上がってすぐに打ち解けることが出来ました。会話の内容は、日本の小説、映画、ドラマなど様々で時には私の知らないことも知っていたりして驚かされました。私は、この交流会を通じて日本語を伝えることの難しさを実感しました。会話のほとんどを日本語で行いましたが、日本で日本人と話すようなペースで話しても理解してもらえないことがあり、何回か言い直したり、言い回しを変えたりしないと会話が成立しないことがありました。このとき、私が日本でいかに雑な日本語を使っているかを痛感させられました。この経験から、私は人に何かを伝える時には自分の目線ではなく、相手の目線に合わせて話すことが大切だということ学ぶことができ、私にとって意義ある訪中になりました。

 

香川光(法経学科3回生)

 私は、今回の集中講義で行った中国が初めての海外でした。今まで日本で生活していて、当たり前だと思っていたことが世界共通ではないことなど、国によって文化が違うということを改めて肌で感じることができました。日本にいるだけでは分からないこと、日本の外を見て初めて分かることがあります。今回の経験によって私は、これから自分自身の価値観などを形成していく上で非常に大きなものを得られたと思います。さらに、山東大学の学生と交流することにより友人の輪を広げることもできたので、本当に行って良かったと思っています。

 

金田真依(法経学科3回生)

私は中国に行くのは始めてだったので最初は戸惑いもありましたが、いろんな人と出会い、見ること、聞くこと、食べること、すべてが新鮮でした。島根大学の協定大学である山東大学で講義を受けたり、大学生とも交流しました。法律、語学だけでなく、中国の人たちのライフスタイルや中国の文化を学べたいい機会でした。今回の訪中をきっかけに、もう一度中国語を勉強したい、また中国に行きたいという目標もできたし、異文化の人との出会いから、人と人との出会いの素晴らしさも実感しました。

 

兒玉夏実(法経学科3回生)

今回の中国訪問は私にとって初めての海外旅行だったので、言葉が通じるか、山東大学の学生さんと仲良くなれるか、不安と期待でいっぱいでした。しかし、実際に山東大学の学生さんたちにお会いしてみて、すごく積極的だな、と感じました。日本語も熱心に勉強されていて、時々筆談での会話もありましたが、特に困ることもありませんでした。また、日本の歌手やドラマ、アニメなどにも詳しく、予想以上に話が盛り上がりました。

限られた時間ではありましたが、今回の交流で、中国についてもっと知りたい、また中国に行きたい、と思いました。本当にいい経験になりました。

 

 吉田幸祐(法経学科2回生)

 私にとって、今回の中国・山東省への訪問は、二度目の中国研修の機会でした。昨年度、国際交流課の呼び掛けで行われた中国夏季研修の寧夏大学への研修で初めて中国という国に行った私は、今まで自分が抱いてきた中国の「イメージ」とのギャップに自分自身で驚き、そして感動しました。

 今回の山東大学での経験もその時抱いた中国への期待は裏切られませんでした。私たちは共に法律学の講義を受けただけでなく、学生同士でも大いに語らい、彼らは実際に現地の様々な場所や飯所に私たちを連れていってくれました。現地での日々は本当に楽しいものでした。

尖閣問題に端を発する連日の反日デモ報道の中でも彼らは本当に真摯に私たちに接してくれ、領土問題においてお互いの国家レベルでの主張の対立は否定できませんが、決して交流の全てが途絶える訳ではないと改めて実感することができました。

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