釜山大学校考古学科(韓国)の教員・学生が島根大学を訪問しました(さくらサイエンスプラン)

2016年9月5日

 島根大学法文学部では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)が採択され、平成28822日~27日の期間、韓国の国立釜山大学校考古学科の教員・学生11名を招へいしました。(教授1名、大学院生9名(博士課程1名・修士課程8名)、学部生(4回生)1名)

 この事業のテーマは「考古学と自然科学分析分野に関する研究と島根大学生との文化交流」であり、日韓における関連分野の研究成果と課題を、日韓の学生同士の合同セミナーで発表・討論し、博物館見学・遺跡踏査を通してさらに理解を深める事、そして日韓の学生間の交流の機会を設ける事を目的にしています。

 来日2日目に来学した学生たちは,本学の国際交流担当副学長の出口顕教授を表敬訪問し,本学に関するガイダンス等を受けました。その後さっそく博物館見学・遺跡踏査に出かけました。まず、鹿島町歴史民俗資料館を見学した後、堀部遺跡・田和山遺跡を巡りました。特に、暑いなか汗だくになりながら登った田和山遺跡の頂上から見渡せる宍道湖の景色は格別で記念に集合写真を1枚。

 来日3日目には大学内において、「日本列島・韓半島における青銅器文化研究と自然科学分析研究の成果と現況」というテーマで日韓の学生さんたちによる合同セミナーを開催し、日本と韓国の考古学研究・調査成果に関する新たな知識・情報を相互に得る貴重な場となりました。それぞれの発表に熱心に聞き入り、質疑応答する学生さんの姿が印象的でした。セミナー終了後には懇親会を開き、歓談しながらの情報交換や学生さん同士の交流が深まりました。

来日45日目は島根県にある弥生時代の代表的な遺跡と博物館を訪問する時間を設けました。島根大学の学生さんも同行して韓国側参加者を案内してくれました。合同セミナーでも発表があった荒神谷遺跡・博物館、加茂岩倉遺跡を訪問し、実際の遺跡立地・周辺環境を自らの眼で確認しました。この両遺跡の出土遺物が展示されている島根県立古代出雲歴史博物館では学芸員の方から詳細な説明を頂き、韓国側からの質問が出て議論もできました。また、島根県の弥生時代を理解するうえで重要な遺跡・遺物を見ることができる出雲弥生の森博物館・西谷墳墓群、八雲立つ風土記の丘資料館も見学しました。その後、大学へ戻り修了式を行い、出口顕副学長から修了証書を授与されました。

 韓国側参加者全員が初めての島根訪問でしたが、松江の静かな雰囲気がとても気に入ったようで宍道湖周辺の散策、松江城天守閣からの展望、出雲大社訪問等、島根観光も満喫しました。ちなみに食べ物に関しては学食が好評だったのと、大学付近の某回転ずし店が美味しいと非常に喜ばれました。

 本学の学生さんたちにとっても、海外の調査・研究成果に触れただけでなく、同年代の友人ができたことは大きな収穫と刺激になりました。なかには早速、韓国語のテキストを入手した学生さんもいました。今度は島根大学の学生さんたちが釜山大学校を訪問する番かも知れません。本事業をきっかけに釜山大学校との交流がさらに盛んになればと思います。

 最後に今回の博物館見学において各種便宜を図っていただいた各機関の方々に改めて御礼申し上げます。

(法文学部准教授 平郡達哉)

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松江市田和山遺跡にて

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合同セミナーの様子 

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島根大学と釜山大学校 交流会の様子 

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島根県立古代出雲歴史博物館にて 

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法文学部
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