学部長便り2012年4月号

学部長便り2012年4月号

2012年9月4日

「ねこや時計店」の謎 

 4月の新年度になりました。この「学部長だより」も連載3年目に突入いたします。3年目にもなると、もうネタはつきたというのが実感です。酒をしこたま飲んで酔いの勢いで書くしかないかな、などと考えていたところ、卒業生から素敵な手紙を頂戴しました。

 「学部長だより」の1月号に、4回生が卒論執筆のため帰省せずに研究室に籠もるという話題を書きました。言語文化学科卒業生のNさんは、たまたまそれを読んで自分の学生時代を思い出しとても懐かしくなったそうです。とりわけ、Nさんの琴線にふれたのは、初詣に行けない学生達が、研究室のホワイトボードに鳥居の絵を描き、「出雲大社日ア研究室分社」と命名して参拝したというくだりだったそうです。なぜかというとNさんは、大社生まれで、現在も出雲大社近くの和菓子屋「とみや」の若おかみとして奮闘されているからです。感激したNさんは、出雲大社で学業成就の御守りを買い求め、日ア分社にお供えくださいと手紙に添えて送ってきてくれたのです。

 こんな手紙を貰ったら動くしかありません。さっそく次の日曜日、「とみや」進撃作戦を敢行しました。目的は「とみや」名物のひとつ「生どら」を食べることです。お店はすぐ見つかりました。大社の大鳥居から徒歩3分ほどの所です。近くに蕎麦の荒木屋があると言えば分かる方も多いでしょう。お店はおばあさんが店番をしておられ、いろいろお菓子を勧めてくださいました。伝統的な和菓子、饅頭、桜もちの他、古代出雲黒米を使用した饅頭やカステラなどどれも美味しそうです。さんざん迷った末に、私は「おくにだんご」

と「生どら」を購入しました。「生どら」はどら焼きの中にたっぷり生クリームが入っており2つぐらいはペロリと平らげられます。

 記念に「とみや」を撮影させていただき、帰路につこうと店を出た時に面白いものを発見しました。それは「ねこや時計店」というお店です。看板には「めがね・時計」と書いてあります。しかし「ねこや時計店」とは素晴らしい名前ではありませんか。名字が「ねこや」さんなのでしょうか、屋号なのでしょうか。それとも「猫や時計」を売っているお店なのかもしれません。中を覗くと誰もいません。確かに時計はありますが、猫はいないようです。お店に入ることは遠慮したのですが、いいものを見たと、はればれした気分で松江に戻りました。皆さんも大社に行かれた時は、「とみや」と「ねこや」に行ってみてください。 

とみや.jpg     ねこや.jpg

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