学部長便り2013年12月号 正月はテレビを見るべし

学部長便り2013年12月号 正月はテレビを見るべし

2013年12月16日

 個人的な宣伝をさせていただきます。来年1月1日、つまり元旦の夜10時15分からNHK総合で特別番組「1914 幻の東京」が放映されます。それに私がちょこっと出演するので、お暇な方もそうでない方もご覧ください。番組は今からちょうど100年前の東京の街並みをコンピューターグラフィックを駆使して再現するというもののようです。ハイビジョンより高画質の4Kという新型カメラで実験的に撮影するとのことですが、未だ4K対応のテレビは普及していないので、いかに高画質であるのかが家庭で分かるのはだいぶ先のことらしいです。

 番組の目玉のひとつが、ちょうど来年生誕100周年にあたる東京駅です。以前私はある書物で東京駅誕生の文化的歴史的意味について言及したことがあり、取材の過程でNHKがそれを見つけて出演依頼となったわけです。東京駅は、皇居の正面に位置し、駅舎の中央に皇室専用出入口が設けられていることからも明らかなように、天皇のための駅という性格を持ちます。しかしそれだけでなく、日本の鉄道史やホテル史においても東京駅誕生は重要な意味をもちます。さらにそれは海外植民地における鉄道戦略や、戦争のための鉄道という問題とも深く関与しています。東京駅という建物は、これらさまざまな事象が織りなす複雑な関係の中心に位置すると私は考えているわけです。 

 番組収録は、11月下。休暇をとって東京に行ってきました。場所は東京駅前にある日本郵便のKITTEビル、以前は東京中央郵便局でした。その4階に昭和6年の竣工当時のまま郵便局長室が保存されており、レトロな雰囲気もよく、窓からは東京駅が一望できることもあって取材場所に選ばれました。そこであれこれ撮影した後、路上に出かけていき、東京駅前でも収録を行いました。朝9時から始めて3時間近くかけて何度も撮影しましたが、おそらく番組では2~3分登場する程度だと思われます。しかも緊張のため全然言いたいことはしゃべれませんでした。私が映ったらコタツに座ったままミカンでも投げつけてください。

 午後からは、取材旅行のおまけとして東京在住の法文学部卒業生と数年ぶりに会いました。彼女は銀座の高級クラブ(私などはとても行けないお店です)のホステスをしているという異色の卒業生です。夜が仕事なので、昼過ぎに待ち合わせをし、銀座のお寿司屋さんでランチしました。銀座の寿司屋ということで、ひそかに値段の心配をしていましたが、ランチということもあり安い値段で、かつとてもおいしい寿司を食べてきました。特に金目鯛が絶品で、生まれて初めて金目鯛をおいしいと思った次第であります。

東京駅
現在の東京駅の写真(法経学科 飯野先生撮影)

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