学部長便り2014年4月号 ぼちぼち行かせてもらいます 

公開日 2014年04月01日

 桜が咲いたり散ったりしています。新入生の皆さん、先日卒業した皆さん、大学や社会に失敗も含めたフレッシュさをまき散らしてください。
 かく言う私も新米学部長。不安な四月を迎えています。学部長便りも、名文家の前任者の後で内心ビビっておりますが、まあ「ぼちぼちいこか」というスタンスで書かせてもらおうと思っています。
 「咲いたり散ったり」といい加減な季節の挨拶で始めさせて頂きましたが、桜とてソメイヨシノばかりではありません。四月一杯もつ挨拶でして、桜の方は当分のあいだ咲いたり散ったりする予定になっています。
 中には三月中に花が終わった品種もあって、生物資源科学部の中庭の桜なんかとっくに散って今では子房が膨らみ始めています。実はあれはサクランボの木。初夏ともなれば美味しい実がなります。勝手にとって食べてはいけないのかも知れませんが、私は毎年食べています。ボヤボヤしていると鳥の群れが来て、あっと言う間に無くなったりしますので気が抜けません。
 一方、ソメイヨシノはタネでは増えない品種ですが、少しなら実をつけるようです。でもあれは強烈に不味いのです。私はこれも毎年食べては、「マズっ」と言ってます。懲りない奴です。まあそもそも、美味しいの不味いのというのは食品の世界での話。食用外の物に手を出して不味いも何もないのですが。とはいえ、身の危険を顧みず怪しいものを口に入れてきた先人たちによって食品世界が拡大してきたこともまた事実です。好奇心もフレッシュさんの大事な要素。こちらもしっかりまき散らしましょう。
 というわけで、早く咲いたり遅く咲いたり、美味しかったり不味かったりといろいろあるのですが、とにもかくにも新たな日々が始まる四月でございます。新入生の皆さんも、先日卒業した皆さんも、まあ焦らずにぼちぼちいきましょう。
 不慣れな新人ですが、よろしくお願いします。

お問い合わせ

法文学部