学部長便り2014年12月号 雪だるま

学部長便り2014年12月号 雪だるま

2014年12月22日

 月の初めにはと思っていた学部長便りですが、ボンヤリしている間に12月も下旬近く。雪だって積もったりするのです。法文棟の前も、ご覧のとおり真っ白です。今月号は大幅に遅れてしまったけど、まあ12月らしい季節感があって良いのかなと思ったりもする次第。

写真1
法文棟前も真っ白(1218日朝)

 上の写真の右隅あたりに、雪だるまが見えますでしょうか。積雪があれば、雪だるまが現れるというのが、島根大学の常識です。これは位置からいって「法文の雪だるま」と見なして良かろうかと思います。
 もちろん雪だるまはあちらこちらに現れます。下写真の左は生協前、右は図書館前の雪だるまです。
 生協前のは、少しスノーマンっぽい体つきですが、お供え物のように足元にジュースの缶が置いてあるあたりが和風の感性。メインストリート最深部に鎮座するに相応しい堂々たる作品です。図書館前のは、マフラーも巻いてもらって、睫毛が可愛いですね。よく見ると手袋もしています。

写真2

左は生協前、右は図書館前の雪だるま

 お次は、生物資源科学部の雪だるま(雪像)たちです。どれも小品ながら味わい深く、見事な出来映え。夕闇の中、妖精のように佇んでいました。

写真3
生物資源科学部の雪像たち

 さてさて、私は米子市の東から自動車で通勤しております。慣れているのでこれ位の雪はヘッチャラですが、大雪ともなれば朝の会議に遅刻してしまったりということも全く無いとはいえません。
 で、時たま悔しい思いをするのは、米子では大雪なのに松江では大したこともないという場合。「雪で・・」と言い訳をしたいのですが、松江の皆さんから冷たい視線を浴びることになります。大雪は本来なら人の心を寛容にするものなのに、適用外となってしまうのです。
 私の家から大学まで、東西に直線でせいぜい35キロぐらい。積雪は局所的な地形の影響も受けるから、そのへんの山のせいかなぐらいに思っていました。でも、どうやらもっと大きな仕組みがあるようです(自然地理学の田坂先生に教えてもらいました) 

写真4
雪だるま写真前日の気象衛星写真

 上の写真は、雪だるま写真の前日、1217日午後の気象衛星の写真です。日本海に筋状の雲が見えていますね。大陸から吹き付ける冷たい風が、日本海でたっぷりと水分補給して雪雲に成長している姿です。
 この日本海を吹き渡るときの距離が、山陰の東西で全く違うのです。右写真に赤矢印で示したように、山陰の東に行くほど海上の距離が長く、それだけ多くの水蒸気を含むことになり、降雪量の違いとなって現れるという仕組み。
 そう大雪の朝、私の出勤が遅れてしまうのは、大陸から突き出た朝鮮半島のせいなのです。日本海の形状という東アジア的規模での原因によるものですから、やはり雪の日には、皆さま、寛容にならないといけないと思う次第です。

 もちろん会議に遅刻などは許されません。雪の日には早起きして頑張ります。それはともかく、大きな仕組みがあると理解できると、それはそれで面白いですね。
 それから、普段は陸の形は意識していても、海の形というのは見ていないなと気づかされました。ルビンの壺のように。
 また、大地の白黒を反転させる積雪には、ポジとネガをちらつかせるルビンの壺的な感覚があり、この感覚が雪の日の少し昂揚した非日常感の一因かなとも思いました。

 さて、いよいよ冬本番。これからまだまだ、いろいろな雪だるまがキャンパスに現れることでしょう。楽しみですね。 

写真5
ルビンの壺

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