公開日 2015年08月03日
すみません。学部長便り、長期にわたってサボってしまいました。心を入れ替えて、再開します。7月も終わりだけど、7月号からです。
暑いですね。ボヤボヤしている間に真夏です。私、苦手なことも多々あるのですが、得意なことだってあります。そのひとつがセミ捕りです。基本的に大学のセミは油断しているので、捕まえやすいのですが、今日は素手で捕るときのコツを伝授しましょう。
写真をご覧ください。場所は法文棟の前庭です。セミは横からの方が発見しやすいので、居そうな樹の周囲を回りながら探します。
●写真1:
セミ発見。これはニイニイゼミ。アブラゼミはたくさんいるけれど、今やニイニイゼミはレアものです。子供の頃はいくらでもいて、セミ捕り対象としては価値の低いセミだったのですが、めっきり少なくなってしまいました。
大切なのは、とまっている場所をしっかりと確認しておくことです。今回はちょうど結んであるビニール紐の上にいるので簡単です。
●写真2:
場所を確認したら、樹の裏側に回ります。セミは視覚で敵を見張っているので、裏から近づけば逃げられることはありません。
●写真3:
裏からだとセミは見えませんが、場所は確認してあるので大丈夫。一気に手を伸ばして、手のひらを被せるようにしてゲットです。ほら成功しました。捕まっても鳴かないこいつはメスですね。
●写真4:
もと居た樹に、そっと返してあげます。ニイニイゼミが減少したのは、一説には乾燥化のせいだとか。でも最近、復活の兆しも見られるそうです。昔みたいにニイニイゼミもたくさん居るようになるといいですね。
子供の頃は、夏休み前にニイニイゼミ、夏休み初期にアブラゼミ、中ごろにクマゼミ、夏休み終盤にツクツクボウシと微妙な季節の移ろいを感じながらセミ捕りに励んだものです。
季節感を味わうならと言うことで、島大の松江キャンパスで一番トロピカルな景色もご紹介しておきましょう。写真をご覧ください。椰子とバナナが生い茂る南国に見えるでしょ。正確にはワシントニアと芭蕉でしょうか。すぐ横にはソテツが実(花?)をつけていました。
いったい何処かというと、テニスコートの南側にある小さな藪のような一角です。ご存知ない方も多いと思いますが、トロピカル感はなかなかのものです。リゾートに行けない人は、ぜひ訪れてみてください。
暑い日々は、まだまだ続きます。先日は、炎天下に図書館前で開かれた集会に参加して、わずかな間に首筋が赤くなる日焼けをしました。クールな目で通り過ぎる学生さんも多かったのですが、クールなばかりではいけません。今年の夏は熱いのです。戦後日本が曲がりかねない夏です。
★オマケ
セミを狙う人と、狙われたアブラゼミ