学部長便り2018年3月号 最終講義

公開日 2018年03月29日

 2016年4月に3期目の学部長に就任して以来2年が経過し,この3月で退任することになりました。と同時に,島根大学を退職することにもなります。会社員や公務員の方が退職されるとき,どのようなことをされるのかは知りませんが,大学の教員の場合は「最終講義」という特別授業を行うことが一般的です。

 その最終講義を先週の土曜日に行いました。式典とか儀式と云った晴れやかな催しが苦手ですし,自分が主役ともなると気が重くなって,当初はお断りしようとも考えましたが,ある方から大学教員としての「けじめ」だし,「何もしないでひっそりと大学を去ると,いつの間にかいなくなった,何か悪いことをして辞めさせられた,といったうわさも立つよ」と冗談半分のアドバイスも頂き,行うことにした次第です。

 当日は大学のキャンパスを訪れたのは卒業以来という方も含め多くの卒業生の皆さま,学内外の教職員の皆さまにご出席頂きました。「降水の気候学ー短時間強雨を中心として」というタイトルで,私の研究を振り返る話しをしましたが,若干の緊張もあっていつも以上に早口になってしまいました。また,普段の講義では板書をしますので,教壇を動きながらの授業になるのですが,今回の講義はパワーポイントを使いましたので,ほぼ同じ位置に立ちっぱなし。同じ姿勢をとり続けたので,90分の講義が終了すると筋肉が固まって腰が少し痛くなっていました。65歳を定年にする根拠は色々あると思いますが,今回の授業で体力の衰えを実感し,これもその1つかなと思いました。

 4月からは田中則雄教授が新しい学部長に就任されます。田中先生は江戸時代の国文学がご専門です。この学部長便りのことも引き継ぎますので,来月からは新しい視点の便りが届くものと思います。引き続いてお楽しみ頂ければと思います。

 2年間ありがとうございました。

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