公開日 2015年05月08日
琉球大学国内留学体験記について
島根大学法文学部では、新しい交流の形として、他大学での留学体験を通じて相互の地方文化を理解しながら専門性を高めるとともに、教育内容の充実を図ることを目的として、平成25年10月1日に琉球大学法文学部との間で単位互換に関する協定書を締結しました。
この制度により、昨年度後期に琉球大学に留学した法経学科3年の真嶋省吾君の留学体験記を紹介します。
琉球大学国内留学体験記
私は、2回生の後期の約半年間、法文学部の制度により、沖縄の琉球大学に留学しました。琉球大学に留学することとなったきっかけは、2回生の前期の時に、掲示板に貼られていた琉球大学との国内交換留学募集のポスターを見たことでした。ポスターを見たとき、ニュース等で米軍基地問題に関して数多くの報道がなされている沖縄で生活をし、実際の状況を自分の目で見るという経験を大学時代に積むことは、今後の人生を生きていく上で重要な糧となると思い、留学することを決めました。
はじめは、この制度自体始まって間もなかったので前例が無く、さらに私自身も沖縄に行ったことがなかったため、そのような状態で半年間生活出来るかどうか不安でした。しかし、琉球大学に行ってみると、皆さん非常に親切に接してくれ、そのような不安はすぐに無くなりました。
琉球大学では、政治・国際関係のコースに所属し、沖縄に関する政治、あるいは国際政治に関する講義を受講し、沖縄の政治問題を様々な視点から学習しました。さらに、いくつかのゼミに参加させて頂き、先輩方の報告や先生のコメント等から講義では学べないような知識を得ることが出来ました。琉球大生は、非常にまじめだったため、共に勉強することは良い刺激となりました。米軍基地等を自分の目で見たことも良い経験だったと思います。
また、学部や学寮で数多くの友人と知り合うことが出来たことは、かけがえのない思い出となりました。休日には、友人と車で沖縄各地を案内してもらったり、食事に行ったりと楽しい時間を過ごすことが出来ました。また、沖縄はかつて、琉球王国として繁栄していたこともあり、独特の文化や風習を持っているため、それらに触れることが出来たことは貴重な体験となりました。
沖縄での半年間で学んだことは、俯瞰的な視点で物事をとらえることの重要性でした。例えば、米軍基地問題についていえば、半年間という短い期間ですが、実際に現地で話を聞くと様々な要因が絡んでおり、多種多様な考えがあるということが分かり、このような問題を解決するためには1つの視点ではなく、俯瞰的な視点でとらえることが重要ではないかと思いました。
沖縄では、先生方・友人に支えられ、勉学・私生活ともに非常に充実した日々を過ごすことが出来ました。今後、この経験を将来に生かしていきたいと思います。
法経学科3年 真嶋 省吾
向かって右から2人目が本人
友達とアルバイト中
沖縄の風景