島根大学で開講されている教養科目「企業と法」（担当：嘉村雄司、日時：毎週水曜8：30～10：10）では、「金融に関する法」をテーマとして講義を行っています。とりわけ「実務と理論の双方の観点」から金融に関する法を説明していくことを目指しており、実際に実務でご活躍されている方をお招きして、講義を行っていただいています。

　今回（2019年5月15日）は、一般社団法人日本損害保険協会様より斎藤識樹様にお越しいただき、「自然災害と損害保険」および「損害保険業界の法的課題」というタイトルで講義を行っていただきました。日本損害保険協会様は、わが国における損害保険業の健全な発展および信頼性の向上を図り、もって安心かつ安全な社会の形成に寄与することを目的として、ご活動されている組織です。そのご活動の一環として、講師を派遣してくださる事業を行っており、今回の講義は、この制度を利用させていただくことによって実現したものです。

　講義では、「自然災害による保険金支払状況」「自然災害を補償する損害保険」「損害保険業界の法的課題（自動運転における損害賠償と自動車保険への影響）」等、多岐にわたる内容が取り扱われ、とても分かりやすい説明と資料で進めていただけました。当日出席していた75名の学生は、いつもよりも真面目に受講してくれました。とても有意義な時間を過ごせたと思います。

　このような機会を提供してくださった日本損害保険協会様および当日講義をしてくださった斎藤様に心より感謝を申し上げます。