キャリアプランニング第7回 開催しました!

公開日 2019年06月03日

 5月29日,教養2号館604教室にて法文学部2年生向け専門科目「キャリアプランニング」第7回が開催されました。
 今回は,前回に引き続き「様々な職業を知るIII 」と題して各業界で活躍している法文学部卒業生の方をゲストにお招きし,学生時代の思い出や,今の職業を志した動機,仕事内容とやりがいなどについてお話しいただきました。卒業生をゲスト講師として話を聞く回は今回が最後となります。
 まず吾郷法律事務所弁護士西村信之様(法学科卒)にご登壇いただきました。まずテレビドラマの影響を受けて弁護士を目指すようになったことや,学生時代に行政書士試験の資格試験や旧司法試験に挑戦した経験を話されました。そして資格試験や司法試験の勉強法(パターンやコツをつかむことの大切さなど)をご教示いただきました。続いて,普段の弁護士としての仕事内容が,訴訟(刑事・民事・少年審判)にとどまらず,相談(交通事故,消費者事件など),弁護士会・自治体の各種委員会の委員(人権擁護委員会,消費者センターアドバイザーなど)など多岐にわたることを説明されました。弁護士のやりがいは,最先端の問題にかかわることができることや法制度の改正・改善のための提言を行うことができ,人権保障の重要な役割をしていると実感できることにあると話されました。

 続いて出雲中央図書館(出雲市市民文化部)図書館司書蒲生倫子様(国文学科卒)にご登場いただきました。学生時代に,将来の目標として史料に関わる仕事がしたいと希望し,そのために図書館司書をとるための勉強をしたことなどについて話されました。そして図書館司書としての業務内容について,窓口での貸出返却にとどまらず,レファレンス,読書相談,イベントの企画運営,さらには図書館の管理・運営・調整業務も担うことを紹介されました。また図書館司書としてのやりがいは,人との関わりから新たな知識と出会える楽しみがあると話されました。図書館司書を目指す学生には,司書資格というものは取得すれば就職できるわけではなく,採用までには大変な努力が必要であると採用状況の厳しさに言及される一方で,「人が好き」「本が好き」「知ることを楽しいに変えられる」学生は司書にとって大切な資質を持っていると,お話しいただきました。

〔学生の感想〕
〇西村講師
・裁判で弁護しているイメージが強かったのですが,災害を受けた方が自己破産しなくてもいいようにガイドラインを作られたり,相談に乗ったり,弁護士は人々に配慮することが大切な仕事だと知りました。
・私自身将来は法曹界に入りたいと考えているので,今回のこの講演は非常に貴重なものとなりました。毎日コツコツと法律を学んで知識を一つ一つ身に付けていきたいと思います。
・どういう風に条文を理解するか,判例を理解するかのイメージづくりになりました。

〇蒲生講師
・司書の仕事を詳しく知ることができました。初めて知ることもとても多くびっくりしました。ただ本が好きなだけではなれないんだなと思いました。
・司書という職業が想像していた以上に幅広く扱われていたことが驚きでした。様々な配慮があって図書を利用出来ているのだと感じ,また図書館利用したいとおもいました。
・「誰かの未来をぐっと広げられる」という言葉,素敵だなと思いました。図書館での仕事に対して,新しい見方を提供してくださってありがとうございました!

  

 

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