言語文化学科の学生とラフカディオ・ハーン研究会の学生が、小泉八雲記念館で催された松江ゴーストツアーの新企画「世にも奇妙な武者怪談」（松江観光協会主催）に参加しました。語り部をつとめた「まつえ若武者隊」の本間亀二郎隊長が、八雲ゆかりの怪談を〈武者ことば〉で披露しました。学生たちはその力強い語りにじっと耳を澄ませ、妖しくも美しい怪談の世界にすっかり引き込まれたようでした。
　ハーンが松江で暮らしたのは1年3ヵ月たらずでしたが、来日第一作の『知られぬ日本の面影』には明治の松江が生き生きと描かれています。意外に思われるかもしれませんが、じつは本作には50もの怪談奇談が散りばめられています。松江は「怪談のまち」でもあったのです。
　学生たちにとって今回の武者怪談への参加は、八雲が捉えた松江の魅力に触れる貴重な体験となりました。小泉八雲の文化資源化に取り組むハーン研究会としても、今後の活動に役立てたいと思います。関係者の皆様、どうもありがとうございました。
　なお、この催しは、9/24・30、10/14に開かれます（問合せ先：松江観光協会0852-26-2011）。