公開日 2024年11月12日
11月2日、3日、言語文化学科の学生が大阪の国立文楽劇場を訪問し、人形遣いの桐竹紋臣さんに、文楽の人形について教えていただきました。
文楽では、三人遣いと言い、1体の人形を3人の人形遣いが動かします。人形の首(かしら)を遣う「主遣い(おもづかい)」と、人形の左手を遣う「左遣い」、足を遣う「足遣い」が協調して動きます。その時3者の動作に調和が保たれることで、人形が生きた人間に見えてきます。
この日は紋臣さんに、足遣いについてご指導いただきました。足遣いは、主遣いが出す微妙なサインや動作を読み取り、即座に足の細やかな動きを表現すること、またその動きには一定の約束事があることなど、多くの重要なことをわかりやすく教えていただきました。
参加者は、この両日、公演中の全演目を観劇し、講義や演習で学んできた作品が実際に演じられる様子を実感しました。
紋臣さんのご指導により足遣いを体験した秋吉陽向さんは、「的確な動きを作るのは思っていた以上に難しいと感じました。観劇する時、足の動きに注目して見ると、その人物のことがより深く理解できることに気づきました」と語りました。