キャリアプランニング第6回 開催しました!

公開日 2018年05月25日

 

 5月23日、教養2号館604教室にて法文学部2年生向け専門科目「キャリアプランニング」第6回が開催されました。
 今回は、「様々な職業を知るII」と題して各業界で活躍している法文学部卒業生の方をゲストにお招きし、学生時代の思い出や、今の職業を志した動機、仕事内容とやりがいなどについてお話しいただきました。
 まずは株式会社ミックの井原孝さん(法学科卒業)にご登壇いただきました。まず学生時代にある出会いを通して現在の職場に就いたことから株式会社ミックの事業概要及び職種をご紹介いただきました。続いて幾度か訪れた仕事上の転機;入社1カ月で浜田に赴任して島根県西部を一人で担当し、自力でマーケティングプランを考え、実行した経験、1988年浜田市を襲った豪雨の際、復旧支援に携わってお客様の声に触れ、「お客様のために何ができるか」という問いがご自身のビジネススタイルに大きな影響を与えたこと、出雲支店長時代にIT普及に伴うビジネスモデルの大きな変動に際して新しい知識・技術を習得し、マネジメントやマーケティングの仕組みを実践・展開した経験についてお話し頂きました。
そして経営者になられてからは、企業の方向性を示し、おもしろい仕事を提供することを心掛け、そのための環境づくりに取り組んでいることをご紹介頂き、最後にご自身の夢についても情熱的にお話し頂きました。
 続いて出雲中央図書館(出雲市市民文化部)ご勤務の蒲生倫子さん(国文学科卒業)にご登場いただき、図書館司書を目指した理由は、まず史料に関わる仕事がしたい、というご自身の希望が出発点にあり、ご自身で調べ、動いた結果であるとお話しいただきました。続いて司書資格取得を通じて図書館,司書,書籍の歴史を学び、司書の仕事の面白さ、奥深さを知ったが、司書資格というものは取得すれば就職できる“切符”のようなものではなく、採用試験に参加できる“応募券”のようなものである、とその採用状況の厳しさについてもご教示いただきました。そして図書館司書としての業務内容について、出雲市合併前には窓口での貸出返却,レファレンス,読書相談,イベントの企画運営といった図書館の現場での仕事が中心であったが、合併後組織が大きくなってからは窓口から離れて市内図書館全体を見渡しての管理・運営・調整業務が中心となっている、と普段我々が目にすることが少ない業務についてもご紹介いただきました。
 司書として望ましい資質としては;「人が好き」「本が好き」「知ることを楽しいに変えられる」「地道に続けることが苦にならない」「視野を広くしたり、視点を相手側に切りかえられる」などがあると思う、とご教示いただき、司書は、人との関わりから新たな知識と出会える、楽しみの多い仕事である、とお話しいただきました。

 企業の経営者と図書館司書という日常ではなかなかお話を聞けないお二人のゲストをお迎えし、受講生の視野が大きく広がった90分となりました。

 

   

 

 

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