キャリアプランニング第7回 開催しました!

公開日 2018年06月01日

 

 5月30日、教養2号館604教室にて法文学部2年生向け専門科目「キャリアプランニング」第7回が開催されました。
 今回は、「様々な職業を知るIII 」と題して各業界で活躍している法文学部卒業生の方をゲストにお招きし、学生時代の思い出や、今の職業を志した動機、仕事内容とやりがいなどについてお話しいただきました。
 PCの不調によってパワーポイントファイルが開かないというトラブルの中(ゲストのお二人には大変申し訳ございませんでした)、はじめに島根大学教職大学院ご勤務の中村怜詞さん(人文社会科学研究科修了)にご登壇頂き、隠岐島前高校時代に取り組んだ「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」を中心にお話いただきました。生徒数の減少による学校存続の危機を地域創生の好機にすべくスタートしたこのプロジェクトにおいて、まずは市町村及び学校、PTAを巻き込んで共通のビジョンを作成し、海外を含む島の外からの生徒を受け入れて「多文化協働高校生活」を実現し、多様性の中での自立,様々なゲストとの対話,暮らしの中での自立と協働の学びといった機会を生徒に提供したご経験をお話いただきました。また超少子高齢化、人口減少、後継者不足という島前地域の課題(同時に世界的課題でもある)解決を考える「地域課題解決型学習」を通じて将来必要になる力;多文化協働力,主体性,課題発見・解決力,将来設計力,基礎学力の獲得を目指した試みについてもお話し頂き、こうした「魅力化プロジェクト」取り組みの結果、生徒数,クラス数が倍増し、地域の人口減少も増加に転ずる成果につながった、とご報告いただきました。
 続いて「魅力化プロジェクト」次の段階としての「グローカル人財の育成」についてお話しいただき、地域「に」飛び出す機会は従来以上に作りつつ、地域「を」飛び出して異なる価値観の中で協働する機会を創出するための試みについてもご紹介いただきました。
 最後に教育の魅力化が地域の魅力化,持続可能化につながり、島根が持続可能社会においては未来を切り拓くタグボートの役割を果たしうる可能性に触れ、受講生を鼓舞していただきました。
 続いて吾郷法律事務所西村信之弁護士(法学科卒)にご登壇いただきました。まずは学生時代法律の教科書を写したり、教員の研究室を訪ねてコーヒーをご馳走になりながら知見を深めたり、資格試験や司法試験に挑戦した経験をお話しいただきました。
 また、弁護士を目指したきっかけとして;当時のドラマの影響を受けたことや、恩師の勧め、当時ファンだったアイドルの発言、が契機となったことをお話しいただき、弁護士の日々の仕事内容として;1.相談 2.訴訟 3.起案 4.接見 5.委員会及び会議 6.野球?など多岐にわたることをご教示いただきました。
 そして弁護士の仕事のやりがいとして、仕事によっては弁護士個人の知見で解決できることもあるとはいえ、やはり色々な方とお会し、ネットワークを形成し紛争を解決に導く点にあり、法律の専門家として職務上、多くのネットワークに関与することができ、結果として、それが仕事にもなっていることである、とお話しいただきました。
 最後に受講生へのメッセージとして、「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者(子曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。)」と『論語』の言葉を引用されたうえで、学生の皆さんも、今勉強している事柄を単に知るのみならず、将来、仕事などでこれを活かし楽しめるように頑張っていってほしい、と励ましのお言葉を頂戴しました。
 当日お二人が同級生であることが判明しました。同じ時期を島根で過ごし、卒業後は異なる業界で活躍する卒業生の貴重な経験をうかがうことができました。

   

 

 

 

お問い合わせ

法文学部