公務員スタートアップセミナーを開催しました

2018年6月21日

 

 613日、法文学部棟2階多目的室1にて、「公務員志望者のためのスタートアップセミナー」が開催されました(参加者数は約110名)。これは、現役公務員においでいただき、そのご経験を中心にお話いただくことで、学生が公務員という仕事の実際を知り、自らの進路をより深く考える機会にしようというものです。今回のゲストは、古田恵一さん(島根県総務部税務課)、周藤辰也さん(同西部農林振興センター)、そして秋原志帆さん(松江市観光振興部国際観光課)。みなさん、法文学部の卒業生です。
 お三方は、予めご依頼させていただいた5点(「職務内容」、「公務員を目指した理由」、「なってよかったという経験談」、「学生時代に取り組んだ受験勉強」、「公務員に求められている資質・能力」)すべてについて、大変ご丁寧にお話いただきましたが、以下では、なかでも特に印象に残った部分のみご紹介させていただきます(常体で失礼します)。

 【古田さん】いまの仕事は税務システム関連。現場に出かけていくような仕事とは違って、県民から直接「ありがとう」と言われるようなことはない。しかし、「税があってこそ県民サービスが提供できる。いわば『縁の下の力持ち』として、県の財政を支えているんだ!」という矜持を持って仕事をしている。このように、役所には目立たないけど着実に仕事をしている人もいるということを知っておいて欲しい。
 大学での勉強については、まずは授業をしっかり受けておくこと。受験はいわばテクニック。仕事で問われるのは、ものごとの「本質」を理解する力である。これは、受験対策用の勉強ではなく、学問をするなかで培われる。また、最低限の知識を身に付けるという意味では「座学」も大事だが、自分を振り返ってみると、いまより仕事で活きているのは、学生時代ゼミで様々な人と交流しながら課題解決の「実践」活動をしてきた経験である。

 【周藤さん】いまは主に農業者向け補助金業務に携わっている。よく言われる通り、行政の世界、確かに書類が多い。申請者の立場に立てば、もっと簡素にならないものか、とも思う。だが、他方で、補助金の原資は自分たち(公務員)が生みだしているのではない、税金としていただいたもの。その人達に納得してもらえるような使い方と説明をしなければならない。その意味では書類もやむを得ないところがある。両立は難しいが、農業者、納税者双方の視点を大事にしたい。
 大学での勉強が仕事に直接役立っているということはあまりない(とはいえ、大学院でのご専攻は社会学で統計学等にもお詳しいので、最初の職場である「統計調査課」ではきっと即戦力であったに違いありません![文責者談])。しかし、学生の頃フィールドワークで隠岐に出かけ、いろいろな住民から話が聴けたことは、いまの仕事(特に農業関係者との対話)に活きている。いずれにせよ何が役に立つかわからないが、いつか役に立つかもしれないので、いろいろ関心を持って幅広に勉強をした方がよい。

 【秋原さん】いまは観光関係の仕事。大切にしていることは三つある。第一に、人とのつながりを大事にする。あるいは、徹底的に相手の立場になって考えてみる。第二に、自分が楽しむ。人に楽しさを提供しようとしているのに自分が楽しくなかったらできるわけがない。第三に、自分で限界をつくらない。イヤなこと、苦手なことでも「機会」を与えてもらえればそれを有り難いと思う。いまやっている海外での(語学を苦手としながらの)「営業」もそうだが、常にチャレンジしていく。
 学生それぞれ、自分自身で大切にしていることがあるはず。それを大切にしていったらよい。また、学生のうちから「まち」に出かけていって欲しい。「かわつ」をこえて。観光地でもいい。できれば複数回。その都度見え方が違うはずである。

 以上のようなお話の内容はもちろん、お三方ともに楽しげに活き活きと話されるお姿そのものが、きっと学生たちの刺激にも励みにもなったことでしょう。時間と人数(何と去年の倍以上!)の関係で、当初予定していたグループワークは断念せざるを得ませんでしたが、学生からの質問にもお答えいただき、また、終了後も講師の方と自発的に集まった学生たちとの意見交換が引き続き行われるなど、大変有意義なセミナーとなりました。

 なお、このセミナーは、昨年度よりスタートした「キャリアゲート制」における「プレゲート講座」に位置付けられております。詳細は、下記をご覧ください。
 http://www.hobun.shimane-u.ac.jp/carrier-gate/

                                         (文責:毎熊)

  

       

   

 

 

 

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