琉球大学から国内留学を経験した学生2名の感想を紹介します

公開日 2021年10月05日

 

上間彩未さん                         

 令和3年度前期の間、私は島根県に国内留学しました。琉球大学では人類学(民俗学)を専攻しているため、島根大学では法文学部社会文化学科に所属し、人類学を専門とされる教授の指導のもの約半年間学びました。
 人類学に関する授業では、同じ分野を学ぶ学生とディスカッションすることで、たくさん刺激を受けることができました。そして、島根県で人類学を学ぶことで松江市史や島根県に関する書籍を読むきっかけができ、地元沖縄以外の地域についても知ることができる良い機会となりました。
 そのほか、専攻する人類学関連の授業だけでなく、プライベートで関心のある分野の授業を受講できたことも、とてもありがたい経験です。映画・小説分析の授業、西洋美術の授業など、本所属の大学では開講されていないような内容の講義を受けることで、専攻外の分野にもさらに興味が深まりました。
 また、ほとんどの授業で教授方から毎週の提出課題に対する詳細なフィードバックがあったことでモチベーションも上がり、遠隔授業であっても意欲的に勉強に取り組むことができました。
 私生活については、コロナ禍でもあるためあまり多くの地へ赴くことは叶いませでしたが、普段の生活を送るだけでも初めて知ることや学ぶことがたくさんありました。
 自然や街の景観も沖縄とは全く異なり、虫の鳴き声から大学構内の植物、街並みなど耳や目に入るものどれもが新鮮でした。時々、自転車で宍道湖のほとりまで行って景色を眺めてゆったり過ごしたり、ヒグラシの鳴き声を聞いてしみじみとした夕方の雰囲気に浸ったりなど、留学生活を通して自然を楽しむことができるようになりました。
 そのように休日は自然を感じるために散策したり、松江城や小泉八雲記念館、有名な神社を訪れたり、大学の友人宅で出雲そば作りを体験させてもらうなどして、楽しく過ごすことができました。
 県外に出てみたいという漠然とした気持ちと勢いで挑んだ留学だったので、こんな気持ちで来てやっていけるのかと不安だったのですが、島根大学の職員の方や友人たちのおかげでとても充実した留学生活を送ることができました。
 今回の留学で学んだことを活かし、残りの大学生活やその後の人生をよりよいものにしていけるよう頑張ります。

 

山入端力也さん                      

 今回の国内交換留学を通して、感じたことは大きく二つあります。
 一つ目は、挑戦する事の大切さです。私自身も、今回の留学がコロナ禍で行われる事となり、結果がどうなるのか全く分からない状態での挑戦でした。コロナの影響によって制限されることも多かったのですが、その限られた中で自分が出来ること・やりたいことを見つけ、まず行動を起こすことが大切だと実感しました。
 二つ目は、人との繋がりです。今回の留学では、担当教員をはじめ、たくさんの人に支えられている事を実感しました。授業だけでなく、サークルやバイトなど、多くの人と出会うことができ、その繋がりはかけがえのないものになると信じています。沖縄と島根という遠く離れた2つの場所だからこそ、得られたものも大きかったのだと思いました。
 もちろん、大変なこともありました。最初の1、2ヶ月は元の大学との違いに戸惑い、一人暮らしの生活に慣れることにだいぶ苦労しました。しかし、それ以上に得られた事が多かったと強く思います。留学とは文字通り「留まって学ぶ」ことだと考えます。ここでの「学ぶ」とは、なにも勉強だけに限らず、地域に触れ合う、人々と交流するなど、様々な解釈が出来るかと思います。どんな理由であれ、一歩踏み出して挑戦してみることが何よりも大切なのだと考えます。

 

 

 

 

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