「キャリアプランニング」第5回を開講しました

公開日 2022年12月02日


 法文学部2年生向け専門科目「キャリアプランニング」第5回をオンデマンド方式で開催しました。
 今回は、「様々な職業を知る I 」と題して各業界で活躍している法文学部卒業生の方をゲストにお招きし、学生時代の思い出や、今の職業を志した動機、仕事内容とやりがいなどについてお話しいただきました。

 島根県健康福祉部健康福祉総務課ご勤務の板井一馬さん(社会文化学科卒業)からは、勉学だけでなく、アルバイトやサークル活動も行い、大変、楽しく充実した学生生活を送りながら、山陰の地元で様々な仕事をしたいということから、就職先に島根県庁を選んだことを話していただきました。そうした充実した大学での経験が、県庁で地域振興などの仕事にも活かされていることや、人事交流で行った飯南町地域振興課での仕事もやりがいがあったということ、国・都道府県・市区町村での仕事の違いなど、ご講義いただきました。

 米子東高等学校教諭の小笠原雅史さん(言語文化学科卒業)からは、高校の教員になるまで企業の就職活動も行なったりしたこと、教育実習が楽しかったことなど、教員になるまでの経緯を詳しく話していただきました。現在の高校での仕事については、授業担当以外にも部活動などを含めていろいろな業務があること、教育の現場で好きな歴史や文学について触れることができる楽しさについても、ご講義いただきました。

 社会保険労務士の糸原るいさん(法経学科卒業)からは、大学時代、新聞記者になりたいと思って活動していたが、うまくいかない中で、地域に貢献しようと思って地域おこしに関わる仕事を行いながら社会保険労務士になったこと、大学卒業後いろいろな経験をしたことが役に立っていることなどを話していただきました。その上で、社会保険労務士の仕事のやりがいや労働基準法の基礎についても、ご講義いただきました。

 受講生にとっては、近しい先輩のお話をうかがうことによって、自身の将来像をより具体的にイメージすることができた講義となりました。


〔学生の感想〕

・仕事の専門性については、国のほうが法律の制定などをするなど、専門性が高いが、仕事の幅(守備範囲)や人との直接的な関わりは都道府県や市区町村の職員のほうが広かったり多かったりすることを学んだ。若い人が地方・地元に残ること自体が「地方創生」や「地域振興」に寄与するが、大都市圏でしかできなかったり、得られないこともあるため、地方の良し悪し、大都市圏の良し悪しをしっかり考えたうえでの進路選択をする必要があることを学んだ。

・教師という職業の特徴などを発見することができた。 教員は常に学び続けなければならない職業である。指導要領や試験内容の変更、生徒の特長の変化、その時代の情勢について学び、対応しなければならない。加えて、講師の実体験から、無鉄砲にも思われる行動さえもその後のキャリアを切り開く原因となりうると知った。躊躇して何も行動しないよりも、とにかく行動してみれば物事を解決する糸口が見えるかもしれないと気づくことができた。

・私は大学に入って4年生の時にして就職活動をして、そのまま内定をもらって就職をするという将来しか思い描いていなかったので、就職に失敗するというのはすべてが終わってしまうという考えしかなかった。しかし、もし失敗したとしてもそこから運命的な出会いがあり何かのきっかけをつかんでいくという点では、全部が全部失敗であるというわけではないという発見ができた。結局、自分の行動力次第だと思った。

 

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