法文学部社会文化学科学生によるフィールドワーク(地誌学Ⅱ)成果発表会「硫黄島からの手紙~大田市出身の戦没者・遺族の思い~」を開催しました

公開日 2024年03月21日

 2024 年 3 月 9 日に大田市の島根県立男女共同参画センター「あすてらす」にて、 2022 年 6 月から活動を開始した、島根県出身の硫黄島戦没者に関する調査成果を発表しました。これは法文学部社会文化学科学生によるフィールドワーク(地誌学Ⅱ)成果発表会で、「硫黄島からの手紙~大田市出身の戦没者・遺族の思い~」と題し、大田市在住の遺族の方から提供頂いた、戦地硫黄島にいる父から届いた手紙の解読結果、聞き取り調査で分かった遺族の方の思いなどを、法文学部 4 年の若槻穂波さん(地理学)、 3 年の山口愛結さん(西洋史)の 2 人がまとめ、報告しました。
 今回提供頂いた手紙は、太平洋戦争末期の 1944 年 5 月から 1945 年 2 月にかけて戦地硫黄島から送られた手紙とハガキ 13 点で、手紙からは強い心意気で戦争に立ち向かう気持ちや家族や子供を気遣う様子が読み取れました。また遺族の方からは、戦争で父を亡くし、共に暮らせなかったことを寂しく思う気持ち、手紙を読んで父に会えたような気がするといった思いを伺いました。
 今回の報告会には、大田市内外から約 90 名の多くの方々にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。身近にある戦争の記録について少しでも関心を持っていただき、改めて戦争について考えるきっかけになればと思います。

R6.3.9 「硫黄島からの手紙~大田市出身の戦没者・遺族の思い~」当日の様子1 R6.3.9 「硫黄島からの手紙~大田市出身の戦没者・遺族の思い~」当日の様子2 R6.3.9 「硫黄島からの手紙~大田市出身の戦没者・遺族の思い~」当日の様子3