学部長便り2015年8月号 害虫さんのこと

公開日 2015年09月18日

 学部長便りの8月号です。雑誌だって、9月なのに10月号が発売されたりしております。一ヶ月程度の誤差はお目こぼしをお願いします。

 

 8月には、法文棟4階の窓の上、外壁に開いた換気口の中にスズメバチが巣を作るという大事件も発生しました。あんなに高いところに巣を作ると、スズメバチの皆さんも餌場との往復ご苦労さまです。とはいえノンビリ構えているわけにもいきません。即座に業者に駆除してもらうことにしました。スズメバチは、巣に近づくと大変危険ですから仕方がありません。

 巣を駆除しても、しばらくの間は外に居た蜂が周辺をうろつくとのこと。ですからしばらく、「危険、窓を開けるな」という趣旨の張り紙がしてあったので、それを見た方も多かろうと思います。幸い被害の報告はありませんでした。

 

 で、駆除した直後のことですが、実家の父が伸びすぎた樹を剪定すると言い出しました。父はもう90歳。「樹に登って切る」と言い張るのを何とか止めて、替わり私がノコギリ片手に登ったところ、「アイター」。ハチに腕を刺されてしまいました。

 刺したのはアシナガバチですので、まあ「アイター」ぐらいの事なのですが。ハチの皆さんの恨みを買っていたのかもしれませんね。母が急いでアンモニアを探してきてくれました。半世紀ほども前になるのでしょうか、子供のときハチに刺されて母からアンモニアを塗ってもらった微かな記憶がよみがえってきました。

 

 下の写真は、学内の通りすがりのスズメバチです。オオスズメバチですね。巣に近づかなければ、襲ってくることはないので、優しくしてあげましょう。でもチョッカイは出さないほうが良いですね。

 

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それはそうと、大学の校舎の中で白いゴキブリホイホイのようなものを見かけたことがありませんか。時折、廊下の隅っこやトイレの流しの下などに置かれています。よく見ると「調査中」と書かれています。

 私は永らく、これは生物資源科学部の生物学か教育学部の家政学の先生もしくは学生がゴキブリ研究のために調査をしているのかと思っていました。でも学部長になって初めて判ったのですが、業者に委託して事業所の衛生管理のために害虫の発生状況の調査をしているそうです。

 

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「学問の探求のためにゴキブリ研究もやっているなんて大学らしいなぁ」と思っていたので、当たり前すぎる事実を知って少しがっかりしました。私と同じ誤解をしていた人がもし居たら(あまり居ない気もしますが)、がっかりさせて済みません。

 まあ、常識のない誤解をして、なんでも研究かなと思ってしまう教員(私ですが)がいるあたりは、大学らしいと言えるかもしれませんね。

 下手をすると大学が大学らしくなりかねない昨今、浮き足立たず、大学は大学らしくありたいものです。

 

 既に9月も半ばとはいえ、ハチの話題でしたので「8月号」ということで。お許しを。

 

  

 

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