学部長便り2016年6月号 図書館の愉しみは書庫にあり

公開日 2016年06月08日

 最近、「自分の将来を考えてみよう」という体験学習で近隣の高校や中学校からの生徒さんが大学見学によく来られます。先日も鳥取中央育英高校の皆さんが来られ、午後の大学・学部紹介では私も少しだけお話をしてきました。午前中は講義室や食堂などを見学されたとのことですが、来学される中高生の皆さんが一番驚く大学の施設は図書館だそうです。中学、高校にも図書施設はありますが、ほとんどの場合図書室で、図書館を持っている学校は少ないと思います。そこで今回は大学の図書館を紹介しようと思います。

 

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 写真1:附属図書館全景(左奥に8階建ての書庫が見えます)

  

 島根大学には法文学部などのある松江キャンパスと医学部の出雲キャンパスそれぞれに図書館があり、合わせて約90万冊の図書や雑誌を所蔵しています。松江キャンパスの図書館は3階建てで、1階・2階には自習用のスペースや個人机も設けられていますが、図書館らしい雰囲気はずらっと並んだ開架式の書架にあります。この通路をつらつらと歩きながら、本を探すのも楽しいことですが、私のお薦めは書庫めぐりです。

 

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 写真2:エントランスホール

 

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 写真3:開架式書架

 

 先ほど図書館は3階建てと書きましたが、書庫部分は8階建てになっています。このうち3階までには一般的な本が集密式書架にぎっしりと収められ、4階以上には島根大学の前身である旧姓松江高校、島根師範学校時代の図書や教科書、寄贈された貴重なコレクションなどが置かれています。このうち、私がよく利用するのは5階にある新聞です。

 

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 写真4:書庫の集密式書架(電動で通路が開きます)

 

 授業で昔の災害のことなどを取り上げるときに、参考資料として当時の新聞記事を使います。全国紙は1か月分の新聞を1冊の本にした縮刷版ですが、地方紙は原紙保存と云って、昔の新聞がそのまま保管されています。昭和初めの新聞などは黄色く変色してちょっと変な臭いもしますが、薄暗い中で目的の新聞を探すのは楽しい作業です。

 

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 写真5:原紙保存されている新聞

 

書庫には学外者の方は入ることができません。書庫探検は島根大学に入学されてからお愉しみください。

 

 

 

 

 

 

           

 

 

 

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