学部長便り2018年12月号  プレゼンテーション

公開日 2018年12月18日

1215日、くにびきメッセ(松江市)で、しまね大交流会が開催され、私たち法文学部からも5つのブースを出展しました。この交流会は、大学などの研究機関、企業、自治体、社会福祉法人などが大学生、高校生、市民と一堂に会し、日頃の活動について情報交換し交流を深める催しです(交流会の全体像については、島根大学のホームページに紹介されていますのでご参照下さい)。

「行政学ゼミ」「経済ゼミネットワーク」「地理学研究室」「フランス言語文化研究室」の4ブースは、法文学部学生の活動を紹介するものです。
私も、これらのポスター展示を見て、学生によるプレゼンテーションを聴きました。自分たちの活動の特色や、得られた成果などをアピールすべく、パネルの構成やデザインに工夫がなされていると感じました。
「行政学ゼミ」では、地域の喫緊の問題について議論する場「自分ごと化会議」を設定運営することで、そこに住民が集い、自分たち自身の問題として論じ合うことができたとのことでした。
「地理学研究室」では、学生が自主的に課題を決めて、夏休みに現地調査を行っていることが紹介され、今夏隠岐の知夫村での調査成果について、パネルを使いながら説明されました。

いずれも、活動に主体的に関わった学生自身による発表です。その実体験や実感を元にした説明は、単にわかりやすいだけでなく、ここが本質なのだということを端的に伝え得ている、と感じました。
昨今しきりに、プレゼンテーション能力の必要性が説かれます。しかしそれは、単に流暢に要領よく話せるとか、話術で人を引き込むとか、そういったことではないと思いました。語っている内容が、自分自身の体験や思考を通して、どこまで自分のものとして深化できているか、ということがポイントなのではないかと思います。

さて法文学部のもう1つのブースは、私がセンター長を務める「山陰研究センター」です。私もここで、岩本崇 山陰研究センター企画室長、前森田博義 法文学部事務長補佐ほかのメンバーと一緒に、センターの研究活動や成果について紹介しました。
私は以前にも同じ交流会でプレゼンテーションを経験していますが、やはり今年も、ちょっと緊張して汗が出ました。人に向かってきちんと説明できるとは、まず自分自身が明解にかつ深く理解できていることなのだと、改めて思い知った1日でした。

次第に寒さも本格化してきて、2018年も残り僅かとなりました。みなさん、よいお年をお迎えください。

  

             法文学部学生の活動紹介


  山陰研究センターの活動紹介
 

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