磯村 晃

磯村 晃(イソムラ アキラ) Isomura Akira

  • 准教授
  • 法経学科

主な研究テーマ

 行政権概念論、議院内閣制における権限関係論、比較憲法学

担当講義

 学部:憲法I〜III、専門演習I(憲法)、専門演習II(憲法)
 研究科:憲法特殊講義IA・IB、情報法制論、法政基礎論

 

受験生へのメッセージ

 法学に興味をもってくださり、ありがとうございます。法学というと、どうしても「堅い」、「暗記が多い」といったイメージを持たれがちですが、人間や社会の営みに陰ながら寄り添うという意味で実は人間味のある学問ではないかと思います。統治の構造や社会のしくみを理解するにとどまらず、人と人との関わりや価値観の違い、さらには表には現れにくい個々人の思いや葛藤にまで目を向ける場面もあるかもしれません。
 また、これは法学に限らずどの学問にも言えることですが、答えがひとつではない問題に向き合うことが多くあります。だからこそ、自分の感性や疑問を大切にして、気になることを自由に掘り下げていくことが何より大切だと思います。ぜひ知的好奇心を思う存分に発揮して、のびのびと学んでください。

 
 

自己紹介

 私は、グローバル化やヨーロッパ化などの進展により、国家を超えたレベルで政治的・本質的決定が下され、法が定立される統治・規律現象が恒常的に見られるようになった現代において、従来の権力分立理論を批判的に問い直し、その再構成を図っています。具体的には、条約など国家を超えた枠組みにおいて法や政策を形成する権限を政府の専権として説明してきた日本憲法学の伝統的権力分立論に対し、十分な批判や新たな理論展開がなされてこなかったとの問題意識から、政府と議会の権限関係を、近年のドイツ公法学の知見を踏まえつつ、新たな権力分立論のもとで再検討しています。

 

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