丸橋 充拓

丸橋 充拓(マルハシ ミツヒロ) MARUHASHI Mitsuhiro

  • 教授
  • 社会文化学科 歴史と考古コース
  • 大学院 社会創成専攻人文社会コース

主な研究テーマ

 『三国志』や『水滸伝』が好きな人には意外かもしれませんが、中国では古来「武」は卑しいものとされてきました。尊ばれたのは「文」の方。民政を担当し、文化的な声望を得た文官が社会を牛耳っていたのです。では武力や暴力といったものは、社会のなかでどのように位置づけられていたのでしょうか。そんな疑問について、社会史的・制度史的なアプローチで解き明かしてみようと試みています。

担当講義

大学で学ぶ世界史: 探究編、漢文史料を読む、東洋史概説A、東洋史特論A、歴史学史料演習C、東洋史演習I、東洋史演習II、歴史と考古入門セミナー、歴史学専修演習、
人文社会演習、東洋史学特殊講義I、東洋史学特別演習I

 

受験生へのメッセージ

 日中関係が難しい局面を迎えるなか、一番心配なのが中国に対する関心そのものが若い人たちの間でしぼみ始めていること。このままでは中国のことをきちんと語れる人が、この国からいなくなってしまいます。かの国の歴史や文化について、表層的な情報に流されず、手間ひまかけて学んでいくことが、今ほど求められているときはありません。志を持った若者よ、いざ島大へ。ともに学びましょう。

 
 

自己紹介

 好きな言葉は「越境」です。関東で生まれ、関西で学び、山陰に職を得た私の半生自体が、越境の連続でした。そして何より外国の文化を学ぶという今の仕事もまたしかり。越境は、つまりは異文化との接触ですから拒絶反応ももちろんあります。でもそれを乗り越えた後は、それまでとは比較にならない自由さが自分のなかに満ちあふれます。「一所懸命」もよいけれど、越境と解放の一生も悪くないですよ。

 

連絡先

電話:0852-32-6192
E-mail:maruhasi@soc.shimane-u.ac.jp
詳細な研究者情報は島根大学教員情報検索システムのページへ