野本 瑠美
野本 瑠美(ノモト ルミ) NOMOTO Rumi
- 准教授
- 言語文化学科 日本言語文化研究室
- 大学院 社会創成専攻 人文社会コース
主な研究テーマ
平安時代から鎌倉時代にかけての和歌文学を研究しています。特に、次の二点に関心があります。一つは、「百首歌」や「長歌」など、和歌の特別な様式が詠作目的や表現技法、詠作内容とどう関わっているか、それらがどのような変遷を遂げていくか、という点です。もう一つは、人間と神仏のコンタクトに用いられる様式―奉納和歌についてです。和歌は、人と人との心を結ぶだけでなく、神仏とも交信が可能と信じられていました。通常の和歌と奉納和歌は何が違うのか、奉納和歌の様式がどのように変わっていったのか、ということも調べています。
担当講義
日本文学応用演習Ⅰ、日本文学講義Ⅰ、日本文学史講義Ⅰ、日本文学基礎演習Ⅰ、日本古典籍基礎演習、地域資料総合演習、王朝の文学、日本文学特殊講義ⅠA・ⅠB、日本文学特別演習ⅠA・ⅠB
平安時代の文学というと、みなさんはどんなイメージを持っているでしょうか。優雅だけど現実離れしている?いえいえ、そんなことありません。四季折々の美や貴族たちの雅びな恋も勿論ありますが、人々の願望(欲望?)や悩みもたっぷり詰まっています。お父さんが教育熱心で厳しすぎると嘆く息子がいれば、こどもが全然勉強しないと悩むお父さん・お母さんも出てきます。文学作品を通して当時の人々の息づかいを感じてほしいと思いながら授業をしています。高校までの古典の勉強とはちょっと違った世界を是非のぞきに来てください。
高校生の頃までは平家物語に関心を持っていたのですが、大学に入って和歌に魅了され現在に至ります。卒論では源平動乱期に編纂された和歌集を扱いました。その時に抱いた「戦乱や災害の最中になぜ人々は和歌を詠み続けたのか」という疑問が研究の出発点だったように思います。
連絡先
お問い合わせは、下記の研究者情報ページのお問い合わせフォームをご利用ください。
詳細な研究者情報は島根大学教員情報検索システムのページへ